定年問題対策
高齢者最適賃金設計
高齢者の継続雇用にあたって、最も頭を痛める事が
60歳以降の賃金面での処遇をどのようにしたら良いのかということだと思います。
事業主側としては、60歳時の高額な賃金は払いたくないというのが本音でしょうが、労働者側
としては、あまり賃金が減っても困るという相矛盾する面があることは否めません。
そこで、本人の手取額をそれほど減らさないで、双方が納得のいく賃金設
計をする方法があります。
それは、在職老齢年金、高齢者雇用継続給付金を活用する方法です。
60才前の
給与・賞与 |
高齢者雇用継続給付金 |
在職老齢年金 |
60才以降の給与・賞与 |
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(例) 基本年金月額280万円 加給年金 265,600円
60歳到達時賃金45万円 標準賞与額 70万円の方のシュミレーション
給与月額 |
雇用継続給付 |
在職老齢年金 |
手取額 |
410,000 |
0 |
44,634 |
389,394 |
320,000 |
11,456 |
85,059 |
367,335 |
260,000 |
39,000 |
104,034 |
356,563 |
200,000 |
30,000 |
137,634 |
329,011 |
150,000 |
22,500 |
165,634 |
306,032 |
この表をご覧頂ければお分かりのように給与を減額しても手取り額は大幅に減らないことがお分かり頂けると思います。
また、給与減額だけでなく社会保険料の削減にもつながり、企業側にとっても非常に大きなメリットがあります。
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